技術だけで実現できる事には限界がある、 技術を超えた行動なくして、お客様の期待は超えられない。

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どんな職種であっても、お客様の本当の希望を叶えるのは、簡単な事ではないですが、さくら構造の技術者たちは、どのようにそれを実現しているのか?

今回は、さくら構造の技術者の中で、お客様のファンが非常に多いと言われている武村さんにインタビューしながらご紹介します。

武村さんは1980年生まれの37歳、茨城県出身で、さくら構造に入社する前も、構造事務所に勤務していました。前職では特殊な鉄骨モジュール建築の設計を多く経験し、若手のマネジメント的な役割も兼務していた男性技術者です。前職に特別不満があったわけではないですが、自身のスキルアップを考えるようになり、2015年7月に、さくら構造に中途入社しました。現在は東京事務所に勤務し活躍中です。

武村さんは、さくら構造でもお客様のファンが多い技術者と言われていますが、何か秘訣のようなものがあるのでしょうか?

さくら構造のエンジニアリングシップにもあるのですが、お客様の期待を超えるように心がけています。お客様の一面的な要望だけを受け止めず、口には出さないけど、お客様が本当にやりたい真の目的を聞きだすことに意識を向けるようにしています。

具体的には、お客様の設計の意図を正確に聞き出した上で、こうしたらもっと良くなりますよという事を提案し『やっぱりあなたに頼んでよかった』と言ってもらえるようにしたいと常々考えています。

お客様が武村さんのファンになっていく最初のきっかけみたいな事が何かあるのでしょうか?

いえ、特別な事はないと思います。
どのお客様も似ていますが、最初のはじまりは、他の構造事務所に相談したけど、どうにもならず、困って連絡が来ることが多いように感じます。
他の構造事務所に相談したら、できないとか無理とか言われて、たまたま私にたどりついた・・・という感じです。

内容によっては解決策が難しい事もありますが、話しをよく聞いてみると案外簡単に解決できてしまったりすることもありました。

簡単に解決できるケースもあったようですが、なぜ別の構造事務所は出来ないとお客様に説明してしまったのでしょうか。

それは技術者自身が気づいていない固定概念のようなものがあったからではないかと想像しています。

何か問題を解決する時は、いったん頭の中をフラットにして、自分の今までの経験や知識を目の前の問題とつなぎ合わせる必要があると思いますが、それが出来ないと問題の解決策を見つけるのは困難です。

発注者が困っている問題を自分の経験で解決し、お客様が本当にやりたい事を実現できたとき、お客様にとって新しい世界が広がります。その瞬間を共有できた時に一緒にものづくりをしているなと感じますし、私にとって何とも言えないとても気持ちのいい瞬間になります。

お客様の要望を実現したエピソードの中で武村さんが印象に残っている事を教えてください。

このお客様は、特殊な建築工法に特化し、ニッチな市場で競争力のある商品を武器に、営業展開している会社でした。
この会社で技術部門を統括しておられる担当者様が、弊社の東京事務所にわざわざ訪問してくださり、全国各地で仕様がバラバラになってしまっている商品を標準化し業務効率をあげる事で、会社の利益に貢献していきたいという事を我々に熱意をもってご説明頂きました。

その熱い思いを、弊社の木下所長と一緒に伺い「これは応援しない訳にいかないでしょ!」という事で意見が一致。木下所長と私で、その会社さんというよりも、その担当者様の応援団を結成する事にしました。

なぜ会社ではなく、その担当者様個人を応援しようと思ったのでしょうか?

あの時、担当者様の思いを聞いている中で、自分の利益以上に、会社全体の事を考え、施工標準化のために先陣を切って全国に働きかけている担当者様の姿勢と、その熱意に触れて、私自身、会社としてというよりも一人の人間として何もしない訳にはいかないと思ったのです。
『担当者様の熱意に強く共感した』という事です。
そして、その思いは同席していた木下所長も同じでした。担当者様がさくら構造を頼りにしてくれている事も感じていましたので、木下所長と二人で行動を起こした次第です。

※二人は、この時点で、さくら構造本社の了解をとらず勝手に行動していました。どんどん業務が増えている中でいよいよ本社にばれて、本社からイチャモンが入りましたが、熱意ある担当者様の説明をする事で了解をもらい、今では会社一丸となって支援する流れを作りました。

応援というのは、技術面でのサポートを行ったということでしょうか?

いえ、それだけではありません。
担当者様は、いわゆる中間管理職の立場で、上司と部下の間にはさまれた少し動きづらい立場だということや、自分の会社を思う気持ちが「社内にあまり伝わらない」もどかしさをもっているだろうということが、雑談をする中で想像できました。

また担当者様は、自分が昇格するなどして主導権を握るポジションまで行けば、発言権が強く動きやすくなり、より会社に貢献できるはずだと考え、技術的な事だけでなく、組織的な思惑も同時に考えながら活動されていました。

つまり、我々がサポートすべきは、技術はもちろんの事、担当者様が会社の中で発言権が強くなるように組織的に昇格するという事もサポートすべきだと感じたので、木下所長とも相談し、我々の応援すべき項目のひとつに、担当者様の昇格を据える事にしました。

実際、応援活動の成果は何かでましたか?

標準化を構築するために、さくら構造社内で質疑や要望を洗い出しました。その議題を元に、膝を突き合わせて何度も何度も打合せをして、希望に添えるような仕様を模索し、標準化に成功しました。

また、本年4月に担当者様は昇格したそうです。
もちろん、担当者様の地道な努力の賜物ではありますが、応援活動の成果が実を結んだ瞬間でもあります。
担当者様が、更に広く手腕を発揮できる機会が増えるよう、引き続き全力支援します。

最後に、武村さんが、なぜひとりのお客様のために、そこまでやるのか理由を教えてください。

今までの経験から、より良くなる方法を提案すると、そのアイディアはお客様にとっては新鮮な発想のようで、すごく前向きに受け止めてくれます。
そして、感謝してくれます。それが、只々嬉しいんです。
どうしたら構造設計者として、お客様の役に立てるか、それを一番に意識してます。

また、仕事をしていく中で会社対会社という固い取引関係があることは避けられませんが、実際に設計をするのは人です。
私自身は、固い取引関係とは別に、人と人との関係を大事にして、今後も仕事をしていきたいと考えています。

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