「構造設計者の年収と働き方」座談会

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さくら構造の小林です。

さて今回は、構造設計者の年収と働き方についてです。 建築の設計者というのは、一部のカリスマ的デザイナーを除いては、 ほとんどが無名であり、年収は他業界のサラリーマンに比べて決して 高いとは言えません。

また、働く時間も決して短いとは言えません。

そんな建築業界で働く人々は何をモチベーションに生きているんでしょう? また、設計者の年収の相場はどのくらいでしょうか?

今日は、その建築業界の中の構造設計業界の中のさくら構造で働く社員 と話をしてみました。

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小林:それでは、今日のテーマは、みんな大好きな年収の話です。

前回の座談会では、社長はそんなにもらって無いって豪語してましたが、そもそも、さくら構造の設計者って同業 他社と比べると実際のところどうなんでしょうか?

田中社長:小林君、これ。

小林:なんでしょう?

田中社長:これ年収。小林君、前回の座談会の時に俺の年収聞いたからさ。

小林:これ社員全員分書いてませんか?私が聞いたのは社長だけですよ。

田中社長:俺だけ公開はおかしいしょ。だから全員分作ってきた。

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小林:全員分の年収公開して大丈夫なんでしょうか・・・。

田中社長:一応、個人が特定出来ない様に少しぼかしてあるから大丈夫でしょ。

古賀:あの社長。明らかに分かる人いますよ・・・

構造設計者の報酬相場

小林:社員全員分の年収が出てしまったので、まずは構造設計者 の報酬相場の話をしましょう。橋本さんは、結構もらってるみたいですけど、今の年収に ついてどう捉えてますか?

橋本:いやいや、そんなにもらってないよ。

小林:それって、他の会社にいればもっと貰えるってことですか?

橋本:いや、そういう意味じゃなくて、ほかの社員はみんな稼いでるなあって。

田中社長:中尾君は入社3年で年収600万超えだからな。そりゃ、ニヤケるよ。

小林:すいません社長。せっかくぼかしたのに、特定出来る様なコメントは避けてください。

小林:橋本さん。他の会社と比べてはどうですか?

橋本:北海道では給与が高いと思うよ。東京とかは知らないけど。

小林:なるほど。北海道で生まれ育って40年以上の橋本さんから見て、道内企業としての給与ベースは高いと感じられているという事ですね。 若手はどうでしょう? 内田君はどうかな?

内田:この前、地元の熊本に帰って年収いくらもらってるの?って話になったんすよ。そしたら、地元の友達に「内田、随分もらってるな」って言われました。ボーナス無い よって言ってる友達もいたっす。

古賀:よかったね、内田君。

内田:いや、まだまだっすよ。

古賀:もうポンコツって呼べないね。

小林:小沢くんはどうかな?入社して2年目で゙、会社の全員の年収見て感じることは何かある?

小沢:橋本さんくらい稼ぐには、やっぱりそれなりの経験年数必要なんだなって感じました。自分の周りの友達と比べて多いとは思いますけど、現場行ってる友達は現場手当付くので現状では負けてるかなって感じです。

小林:なるほど。会社の中で年収が高いランクに行くには、経験年数がそれなりに必要だと。あとは新卒の段階では、現場手当も含めていくと年収は負けるけど、建築の設計してる友達よりは多くもらってると感じるわけですね。

小林:さっきからニヤニヤしてる中尾君はどうですか?

中尾:僕は、同期の2倍くらい稼いでるので、社内でも、社外でも、よく、おごってと言われますが俺くらい働けよ!って言っておごりません。

小林:学生時代の友達は中尾君の年収聞いてなんか言ってますか?

中尾:「俺も、さくら構造行けば良かった」と言われますが、お前が来ても俺ほどは稼げないよ。と言ってます。

小林:そっか…。

小林:山本室長はどうですか?

山本:社内の上の層も、会社全体の平均的にも貰ってるなあって感じます。北海道で年収500万超はかなり高給なので、北海道を本社としている会社としては貰えてるなというのが 分かる。あとは、働いた年数に関わらず、技術力のある社員が 評価されてるという事も、この表を見ると分かるし、会社内で、他人と比べる事が出来るので、自分がどのくらい成長出来ているかを感じる事も出来る。

小林:なるほど。だいたい分かりました。この場の参加者は全員札幌勤務なので関東圏の話は分からないけど、だいたいの社員は年収が友人や周りの知り合いと比較しても高いと感じているようですね。ちなみに、社長はなんで全員分の年収を公開しようと思ったんですか?

田中社長:それは、あんたが俺の年収聞いたからさ。

小林:いや、私は社長だけの・・・。

田中社長:うそ。冗談。本当はちゃんと正確な情報を知っていた方が良いと思ったんだよ。一部の人しか貰ってないんだとか勝手に勘違いして、お金の事を気にしてるんだけど、頑張っても意味ないと思っちゃう人がいるんじゃないかって。

班長は社員との面談の機会もあるんだから、もっと1対1で説明してあげた方がいい。リアルな話をさ。

例えばA君に話するときには、「同期と比べると負けてるから、A君もう少し頑張った方がいいよ。」ってフワっと言うよりも「同期のB君は80万ボーナス出たよ。A君は、どうして出ないのか分かる?なぜなら・・・。じゃあ、もっとそこを改善して頑張った方がいくね?」って言う方が響くんじゃないかな?

お金の事を全然気にしないんならいいんだけど、心の中で評価されてないとか会社のシステムが悪いとか勘違いしてる人が出てくるし、不満が溜まって転職をしていく。

先が見えていて、現状を把握することで、正確な判断が出来るんじゃないかな?

田中が現場で若い人を指導するときには、そういうのはこっそり喋ってよ。あと構造設計者の年収の相場については、ものすごくアンテナを張ってる。同じような仕事してるのに、他社の方が年収100万高かったら、転職するでしょ?

だから年収の相場は関東圏の設計者と同じかそれ以上にして、年収が転職する理由にならないようにしてる。まあ、北海道で働いてる社員からしてみればラッキーって感じるかもしれないね。

小林:分かりました。一旦話をまとめます。

構造設計者の年収の相場と、さくら構造の年収について

そもそも、一般的にサラリーマンの平均年収は、北海道では低く、関東では高い。

全国展開のさくら構造では、技術者の社会的価値と社内の評価に大きな差がないようにすると同時に、さくら構造の設計者の年収が 関東圏の平均年収と比べて同等以上になるよう配慮している。

さくら構造の報酬体系では、ストイックに働けば、年収も上がるし、技術力が付けばある程度の働きで収入を維持する事も出来るが、サボると低くなる。その中で働いている社員は同業他社に比べて不足しているという感じは無く、むしろちょっと多いと言う人が多数。

小林個人の感想としても、転職サイトの求人を見たり、さくら構造へ 転職してくる人の話を聞いても、社長が持っている 相場観は、鋭いと感じる。

《後日談 小林》 

実は私、小林は先日ヘッドハンティングにあった。
社長に報告すると、「小林君なら
東京勤務なら年収800万
札幌勤務なら年収650万だな。」と言われた。その後、ヘッドハンティングのエージェントの方とお話をさせてもらいましたが、東京勤務で年収800万からだと・・・。社長やるなと思った。

そして、後日小林がこのようなコメントを追記しているという事は、 転職しなかったという事であり、 さくら構造の設計者の年収(私の年収)が関東圏の平均年収と比べて 同等になるよう配慮されているという証拠である。

構造設計を実際にやってみて

小林:ではそろそろ年収の話から、働き方の話に話題を変えます。 構造設計をさくら構造に入って実際にやってみてどうでしょう?

内田:いや、よく分かんないっすけど・・・

元々、学校の先生が意匠事務所出身で、 設計事務所って夜中1時2時まで働くのが しんどくなって学校の先生になったんだって 言ってたんすよ。

だ゙から、実際やってみて本当にきついんだなあって思ったっす。

小林:設計やって、1年目とか2年目のキツさは?ずっと同じ?

内田:正直、最初の一年目というか最初の物件はもう何してるか分からなかったっす。分からないことだらけでテンパってて、それに比べれば最近はキツさが薄らいで゙きてるっす。

小林:最近は帰る時間早くなった?

内田:いや、正直申し訳ない話なんすけど、休みの日する事なくて平日の仕事を土日にやって、平日にジム行ってるっす。

古賀:ジム行ったあと会社にいない?

内田:あれは、寝れないから会社にいるだけっす。

山本:どんだけ会社好きなんだよ!?

内田:土日来てるっていっても、ほとんど雑談してて周りからは遊びに来てるって言われるっす。たまに忙しいときは1時間は本気で仕事してるっす。

山本:1時間かよ!友達作ろうよ!

小林:入社して2年でも、なんとか自分の時間を作れるようにはなっているという事で理解します。小沢君はどうでしょうか?

小沢:僕は、今のところ土日休めてます。

小林:内田君の一年後輩だよね? 優秀だね。

小沢:室長がしっかり工程見て指導してくれてるおかげです。

小林:平日は?

小沢:遅くても9時くらいです。 追い込みの時は、たまに遅かったりしますけど。本当に室長様々です。

小林:内容的にはどうですか?想定内、想定外とか。

小沢:働く時間はもっと忙しいと思ってたので想定内。給与面でももっと低いと思ってたので逆に良かった。成長面で言うと、隣が中尾さんなので、入社3年でここまで出来るものなのか?とは思います。

田中社長:小沢君はいくつだっけ?もう結婚するって噂聴いてるけど。

小沢:23歳です。ちょうど今日、指輪が出来て、これから渡そうと思ってます。

田中社長:俺は23歳のときなんて、まだ鼻垂らしてたのになあ。

隣で友達いないから暇で会社来る奴もいるのに、 片や指輪買って結婚するって言ってるよ。

ね、内田君。

内田:「・・・。」

小林:いいですね!小沢君はこの調子で頑張ってください。

小林:中尾君はどうかな?

中尾:設計やりたての頃と比べて仕事の量も全然増えてきました。まあ僕だから出来ちゃってるっていうのもありますけどね。でも。本当に最初は月1本壁式やるのが精一杯で、内容的にも今小沢君がやってるのよりも難易度は低いくらいでした。

なので、設計始めたての頃は何して良いかも分からなくて精神的にきつかったです。逆に今は仕事量も多く帰る時間は遅くなってしまっているので肉体的なきつさがあります。まあ仕事量が同期の2倍ですからね。

小林:なるほどね。成長してたくさん仕事任せられるようになったぶん肉体的にはキツイけど、やる事の内容は分かってきて精神的な負担は無くなってきたんだね。他には何か思ったり気づいたりしたことある?

中尾:就職活動中の話なんですけど、専門学校の時に構造事務所求人がさくら構造と他社があって、条件は他社の方が良くて、学校の先生にも他社の方を勧められたんですよ。条件だけじゃなくて、前の学校から他社に入った人がいて、さくら構造にはいないので、さくら構造の方がよく分からなかったという理由もあったみたいでしたが。

小林:先生の勧めもあって、条件も良い他社があったのに、なんでさくら構造に来たの?

中尾:雰囲気です!

小林:雰囲気って、何の根拠で良いって思ったの?

中尾:ホームページ見て、なんとなくです。当時は成績に関係のない先生の話はほとんど無視していました。結果、良かったと思ってます。

友達とも話しますが、周りは自分の年収の半分くらいです。よく、友達が「さくら構造行けば良かった」って言うんですが、お前が゙来てもこんなに貰えないよ!って言ってます。

小林:それさっきも聞いたかな。

田中社長:さくら構造は表面上の採用募集見ても低く見えるからね。田中浩太郎も「こんなもらえると思わなかった採用条件直したほうがいいのでは」って言ってたし。あと俺も色んな人見てきてるけど、やっぱ腹黒いというか、したたかな奴の方が結構成功するイメージあるよ。逆になんでも「はい!はい!」って言ってる奴ほど、効率よく仕事出来ないね。

小林:中尾君の成長著しいのは、すごく感じました。が゙、若手の意見としては概ね想定内でした。最初の数年は、誰がやっても、やっぱりキツイと思います。

将来不安について

小林:構造設計やってみてどうかって言うのは、だいたい分かりました。今度は将来不安とかどうでしょう? 内田君と小沢君は、まだあんまり将来の事とか考えないか?

小沢:全然考えてないですね。

内田:さみしいってくらいっす。

小林:まあいいか。中尾君は?

中尾:そうですね。さっきも言ったのですが、仕事が出来るようになって仕事量が増えてきて、どっちかと言うと体が資本だと思っていて、そうなると、さすが゙の僕でも将来これをずっと維持していけるのか?という不安があります。

小林:そうだね。それについては、会社の大先輩に聞いてみよう。どうですか?

橋本:・・・。

小林:後輩悩んでますけど、俺はおっさんだけど、まだまだ仕事出来るよ!とかないんですか?

橋本:あぁ。今、自分の将来の不安しか考えてなかった。そうだな。確かに体力的な問題は、すごい感じてて、夜遅くまで働いてたら次の日めっちゃ辛いなとか。

田中社長:橋本君は、いくつ?

橋本:43です。

田中社長:あぁ、それはもうダメだね。

やっぱ40過ぎたら途端に目疲れたり腰いたくなったりするでしょ。

橋本:そうなんですよ!中尾君が、たまに明け方まで会社いることがあるんですけど、次の日の朝すごい新鮮な感じで働いてて、若いって良いなってすごいと思いました。

小林:そうだなあって同調しちゃってますが、アドバイスは無いんですか?

橋本:いやあ、中尾が眩しいなって感じかな。若い人は大変だと思いますよ。肉体的にも精神的にも。

小林::山本室長はどうですか?

山本:ほんとに40過ぎてからの残業がしんどい。たまに動悸がしてきて、ほんとに心配。

前の会社は全然残業無くて、さくら構造入ってから18時になって、周りの人ぞろぞろ会社出て行くから、みんな帰るのかと思ったら飯買ってきて、これからまだまだ゙働きますってのが信じられなかった。ああ、設計者ってこんなもんかと思いながらも、時給換算いくらよ?って感じだった。順調に給与増えてはいったけど、周りの友達と比べるとそれでもこの給与かと。

小林:山本さんの友達って医者とかですよね?医者と比べてはダメでないですか?

山本:いや、そうなんだけど。でもさ、やってるうちに、年間2000万とかの設計料の物件を出来るようになって、構造設計っていう技術が身について稼げるようになったていう実感してきて、あんまり不満が無くなった。

でも今度、結婚して子供出来て、生活する中での時間の 使い道が自分だけのためじゃなくなってきたときに、別な葛藤が生まれた。

でも給与は増えていって、嫁も子供も喜んでます。

小林:子供も?

山本:よく父の日とかに子供がお父さんの好きなところとか書くイベントあるじゃない?あれにさ、でっかく「お金を稼いできてくれる事」って書いてあってさ、嫁に「お前の教育どうなってるんだ?」って言ったことある。

山本:で、話それちゃったけど時間とお金はうまくやると両立出来るし、良いと思ってたらまた状況が変わって。今度は室長になって、マネジメントとか社員を見る立場になって、今までは自分の都合で会社にいる時間をコントロール出来てたのに、人を見るってことは、その人の状況に合わせて、忙しくなったり一緒に残業したりで、40歳過ぎてそれは辛いなって。

自分より年上の人でも、マネージャーではなくて、技術者としてやってる人もいて、今後もっと働き方考えていかないと、どんどんしんどくなるんじゃないかなって思います。

小林:古賀君はそれについてどう思う。

こうすればもっと楽になるとか、いい方法ある?

古賀:僕はネガティブ代表なので、山本さんの意見に同意です。

田中社長:ちょっと待て。あんたらネガティブすぎてなんかダメだ。あのさ、構造設計っていう職種は、やっぱりスポーツ選手みないなところあるじゃない? 体が資本だったり、自分で手動かさないと仕事進められないし。そういう意味では、野球選手って年取ったらどうするんだ?

ラーメン屋やったりするのかい?

古賀:ああ、飲食店のイメージあります。

田中社長:じゃあ、俺らも年取ったらラーメン屋やるかい?

古賀:いや、野球選手は、その人が有名だからまだ良いですけど、橋本さんがラーメン屋開いても、それはただのラーメン屋です。そしてそんなに楽じゃないし、逆に足腰辛いだけです。

田中社長:じゃあどうする?プロ野球選手たちは俺らより早く働けなくなるんだよ?

監督?解説者?審判?ラーメン屋?

古賀:なんかで、大学出てサラリーマンになる選手もいるって見ました。

小沢:資格とって教員になる人もいるらしいです。

田中社長:やっぱり、何か働きながら準備してるって事だね。野球選手とまではいかないけど、50歳にもなれば長時間労働は出来なくなるよね。 この問題って他の仕事してても一緒じゃない?

山本:うちの会社は仕事量に応じた報酬体系だから不安があるのではないでしょうか?例えば、固定給の会社で仕事の量ではなく単純に年功序列で昇進したら年収上がる会社もありますし。構造設計者、特にさくら構造は仕事量こなした分で゙給与が変わるので、将来不安も体動かなくなったらに繋がると思います。

田中社長:今のご時世、そんなんで会社やっていける?働かないおっさん何人も雇って経営するの大変だよ。若い人の給与減らすか全体の給与下げるしかないよ。まともな会社だったら、何か役割を分担してるんじゃないかな?その人にしか出来ない仕事があったり、営業的な動きとか管理職で上にたったりさ。

つまりさ、単純なアウトプットを繰り返すのは年齢が上がるときつくなる。単純に仕事をこなすっていうアウトプットから、過去の経験を活かして新しいものを生み出したり、他の後輩に知識を与えたり、過去の失敗を活かして未然に事故を防いだりって、シフトチェンジしてるんじゃない?

給与を払う理由があるっていうふうに経営サイドが思うような人材になる的な。そういう考え方はどうなの?

さくら構造みたいに人数が増えている会社は必然的に管理職のポストが生まれてくるけど、ずっと人数バランスが゙変わらない会社は?

山本:それは、その通りだと思いますが、会社の規模がそれだけ大きくなればその世代に合わせたポジションが既に確立されていて、上がやめていって下がそのポジションに繰り上がっての繰り返し的な。だから、その中で少しでも上を目指そうとすると何か同期とは違う、すごい事をやっていくしかないのだと思います。目指さない人はそれなりで。

田中社長:さくら構造だって、別にバリバリ上を目指さなくても、ある程度のところでセーブして仕事量少なめにしてれば、年取ってもやっていけるよね?

山本:でも、やっぱり人間、一度上げた年収を下げたくないと言うか、楽して生きたいなとかって思考がどうしてもあるので条件の良さそうなところに行ってしまうんじゃないでしょうか?

田中社長:俺が、さくら構造の社員だったら、下に人つけてもらって自分の体が動かなくなったとしても、頭は動くから、俺は手を動かさずに頭を使って人を動かすね。それで、一人で稼ぐよりレバレッジ聞かせてもっと稼ぐ。さくら構造でも出来るよ。それは管理職って言うポジションに近いけど、他にも老化対策ってあるんじゃないかな?例えば若いうちにめっちゃ稼いで投資する的な。マンション経営して、働けなくなってきても副収入得るとかさ。

山本:老後の不安はあるので、老後保険とかはやってます。マンション経営も、分譲の1部屋買ってとか真剣に考えたりします。さすがに1棟土地から買って建てというのは・・・。

田中社長:若いうちに稼いだお金や技術を将来のために何かに振り向けていくっていうのは必要な事なんじゃないかな?

「稼いだお金→投資」
「身に付けた技術→若い人に伝承」

古賀:マンション経営しても絶対プラスって保証無いじゃないですか。だったら貯金した方がいいんじゃないですか?

山本:老後を貯金だけで生きてくのって何千万もためなきゃならないから結構難しいと思うよ。うちも割と節約もしてるし、給与も悪くないから結構貯金はあるんだけど、今、例えばなくなってもいいお金500万あったとして、それを何もせずに過ごすんじゃなくて、何かに使えないかな?って、もったいないなって思うわけ。貯金は会社の社員みないな感覚なんだよ。働かせてやればお金を生み出す事が分かってるのに、リスクもあるからなかなか踏み出せないのが今の不満。

田中社長:だから、体動かなくなってきたら、年収そこそこで労働時間減らす。 それでも、一旦上がった年収下がるの嫌だなって思うんだったら、動けるうちにガンガン稼いで、不労所得にシフトしていく。あとは、さくら構造にいれば、マネジメントとか、アウトプットが少なくても辞められたら困るようなスペシャリストの地位の確立。 そんな感じで将来を想像して対策していけば不安は小さくならんかな?

小林:私も社長の意見に同意ですね。漠然とした将来不安は誰にでもあります。その不安をただ抱えて生きるのではなく、現実と未来を考えたうえで、出来る事から対策をしていけば不安も大部分は改善出来るということ。

田中社長:あんたらの不安は転職しても消えないよ。絶対にね。組織に自分の不安を託すのではなく、自分自身でその不安をなくせる様な考え方と勉強をしないとダメだよ。

構造設計者として働くことについて

田中社長:構造設計事務所の仕事はハードできつい、だから将来不安だっていうけど それでも、構造設計者が構造設計職を続けてきているのって 建物の安全を守ってるのは自分たちだという自負があるからなんじゃないかな。

はっきり言ってお金のことだけ考えれば、もっと楽な仕事はあると思うし、構造設計事務所じゃないところの方が肉体的にも精神的にも楽だしさ。

田中社長:俺たちのハードな世界は、野球選手と同じでさ、野球をやってもプロになれるのは一握りで、一 軍で活躍できるのはもっと少ない。野球の選手として脱落した人は、運がよくてコーチになるか、解説者になる。それならまだいいよね。中にはアンパイヤになる人や、さっきの話でないけどラーメン屋になるか。それも一軍ならって話だし、二軍とかそれ以下の人はもっと大変。それこそ、野球を武器に出来ないから野球以外の全然関係のないところでサラリーマンやったり、バイトやったりするんじゃないかな。

構造設計事務所から脱落する人もいるでしょ。ある程度の経験や知識があれば審査機関にいくか、学校の先生になったりするよね。もとは設計事務所で活躍したいと思ったけど、野球選手同様、脱落したり辞めていく人が結構いる。構造設計事務所はそういうハードな職場だ。

田中社長:でも辞めていった人たちも、ほんとはもっと活躍したかったと思ってたんじ ゃないかと思う。

設計職こそが、野球のプレイヤーの立場と同じで、表舞台で活躍し建築に関わるものとして、最も世の中に貢献で きるフィールドだと知っているから。

田中社長:脱落する理由はいろいろでさ、単純に力不足の人もいるけど、それだけでなくて、力はあるけど家族とかプライベ ートな理由で時間が作れない事情があったり、目先のお金がどうしても必要だったり、健康上の理由とかさ、いろいろな理由でハードな環境に身を置けない人たちがいる。

つまり俺らは、建物の安全を守るため極めてハードな最前線にいるプロフェッショナルで、ある意味選ばれた人なんじゃないかな。仕事の大変さよりも、この仕事をしていることの凄さと、誰もができる仕事ではない、選ばられたエンジニアなんだと誇りを持って自分の仕事に向き合えたら、

お金や将来の不安よりも、自分が何をすべきか考えも変わってくるような気が するけどどうだろう。

少なくとも、姉歯事件より前からこの仕事してる人は、みんな少なからずそういう気持ちをもってこの仕事をしていると思うな。俺もそうだし。

小林:ずっと、お金と不安の話ばかりの中で 最後に熱い話をされてしまい、自分たちの考えのちっぽけさに場の空気が静まりかえってしまいま したね・・・。

田中社長:あ。ごめん。

小林:いえいえ、大丈夫です。きっとみんなに届いていると思います。みんな構造設計者のはしくれですから。

このまま締めた方が良さそうなので、今日の座談会はこれで終わります。

皆さんお疲れ様でした。

小林:社長貴重な意見ありがとうございます。お決まりのドヤ顔も載せておきます。

2018年5月21日さくら構造札幌本社ビル会議室にて

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