日本で初めて8階までの壁式鉄筋コンクリート造(以下、WRC造)の確認済証を取得しました。8階までのWRC造は、法改正と設計指針の策定により、「確認申請」と「適合性判定」の一般的な審査で可能となりましたが、複雑な解析が必要となるため普及は進みませんでした。さくら構造は豊富な実績や同時の研究の結果、確認済証を取得いたしました。
ハイウォール工法の特徴
壁式構造は柱と梁の代わりに耐久壁で建物の過重を支えるため、縦や横からの力に強く、地震や台風などに強い構造です。一方で、壁が増える事から大空間を作りづらく、間取りも制限されるというデメリットが採用のネックになっています。そういったデメリットを克服する事で、高耐震化の建物を日本中に普及することを目指して開発されました。
【中高層RC造のよく聞く悩み】
そのお悩みが解決します。
中高層RC造の悩みを解決し、多方面へのメリットとなる特徴を兼ね備えています。
ハイウォール工法 | 一般的なRC造 | RC造(免震) | |
耐久性 | 〇 | 〇 | 〇 |
耐震性 | ◎ | △ | ◎ |
コスト | 〇 | △ | × |
施工性 | 〇 | △ | △ |
居住性、振動、遮音 | △ | ◎ | ◎ |
居住性、振動、遮音 | 〇 | 〇 | 〇 |
躯体数量が少ない=躯体費が安くなる
8階建てのRCラーメン造に比べて、ハイウォール工法では総工事費に対して、坪単価5%削減。構造躯体費に対して、坪単価16.7%削減することができます。
建物高さの抑制
ハイウォール工法は壁と柱が一体化するため、RCラーメン構造のように室内に梁型が出てきません。そのため、必要な天井高を確保した上で階高を抑えることが可能です。
空間効率が高い
壁式鉄筋コンクリート造であるため、部屋の隅部や天井の隅に柱梁の出っ張りがなく、空間を有効に活用することができます。また、通常のRC造と比べて梁せいが小さく、建物の階高を低く抑える事が可能であるため高さ制限のある土地でも最大限層数を確保できます。したがって効率の良い計画ができます。
ハイウォール工法は なぜ生まれたか
従来まで、耐震性の高い壁式の建物は 5階までだったので地震大国の日本に 高耐震の建物をもっと普及させたいという想いから壁式8階のハイウォールを 開発いたしました。
さくら構造(株)は、
構造技術者在籍数日本国内TOP3を誇り、
超高層、免制震技術を保有する全国対応可能な
数少ない構造設計事務所である。
構造実績はすでに5000案件を超え、
近年「耐震性」と「経済性」を両立させた
構造躯体最適化SVシステム工法を続々と開発し、
ゼロコスト高耐震建築の普及に取り組んでいる。