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アンケートに寄せられたお悩み、ご質問に回答します #1




2020年1月17日~1月29日にかけて、弊社代表の田中が講師となり、
北海道、宮城県、東京都、大阪府、福岡県、沖縄県の6拠点で建築構造セミナー
「建築業界経営者のための 躯体工事費削減のポイントと壁式8層建設のメリット」を
開催しました。設計事務所や建設会社、デベロッパー等にお勤めの総勢約130名と大変多くの方にご参加頂きました。
アンケートを実施したところ、お悩みやご質問が寄せられましたので、本記事で回答させていただきます。

1. 建設費の高騰や構造躯体最適化設計についての悩み

アンケートを拝読すると、多くの方が建設費の高騰や構造躯体最適化設計に悩んでいることがわかりました。ただ、悩みの質は様々で技術者のコスト意識だったり、利益のばらつき、構造設計のジャッジができない等々、回答や対応が異なるものでした。 内容にもよりますが、セミナーにご参加頂いた方に無料で対応できるサービスもございますので、まずはセミナーで名刺交換させて頂いた小林までお気軽にお問い合わせください。ご連絡先が不明な方は、こちらのお問い合わせフォームからお願いします。


2. 既存杭が残っているとき、引き抜いた後に同じような場所に杭を打つと既存杭があった場所に杭が寄るので、どのくらい離して打つのが妥当でしょうか?

まず、既存の杭はできる限り抜かない方法を取るのが最善策です。そして、既存杭の位置を確認した上で、干渉しないように新たに建てる建物の柱位置を決めます。この方法が取れない場合は、既存杭を壊しながら新設の杭を打つ方法があります。ただ、既存杭の頭が見えてないとできない工法なので、既存杭の頭が見えるところまで地面を掘る必要があります。この方法も取れない場合、最後の手段として杭を抜きます。杭業者に問い合わせたところ、抜いた杭から2D(D:杭径)ほど間隔をあけて杭を打つのが妥当だそうです。その他にも、既存杭を抜いた地盤をセメントミルクで固める方法もあるそうです。解体工事で杭を抜く際は、どこに杭があったかわからなくならないように気をつける必要があります。


3. 既存杭の位置の資料がなくて、わからないときの対処の仕方に悩んでいます。

資料がない場合、実際に掘ってみて既存杭の位置を確かめるのが一番良い方法です。しかし、まだ既存建物が建っていて確認できないまま、設計を進めなくてはならない状況もあると思います。その場合は、既存の柱位置から既存杭の位置を予想し、既存杭に新設の柱が干渉しないように設計を進めます。施工が始まって、既存杭の位置が確認できたときに設計を見直します。


4. 設計料をどうしたら上げることができるか、悩んでいます。

弊社HPにあるダウンロードコンテンツ「さくら構造を活用し、設計料を高く受注するためのご提案」をご参照ください。


5. 30戸程度のプランでコストパフォーマンスの良いモデルケースを知っておきたいです。

RC造のマンション10階建てと想定すると、コストパフォーマンスの良いプランは下図の通りです。


寄せられたお悩み、ご質問はまだありますので、次回ブログでも引き続き回答していきます。是非チェックをお願いします。

小林 玄彦
HARUHIKO KOBAYASHI

社長室室長

さくら構造(株)は、
構造技術者在籍数日本国内TOP3を誇り、
超高層、免制震技術を保有する全国対応可能な
数少ない構造設計事務所である。
構造実績はすでに5000案件を超え、
近年「耐震性」と「経済性」を両立させた
構造躯体最適化SVシステム工法を続々と開発し、
ゼロコスト高耐震建築の普及に取り組んでいる。