平面、立面形状共に整形な14階建ての分譲マンション。構造的に大きく無理をしている部分のない、全体的な意匠プランが整形であり、ファインフレーム工法にて構造躯体最適化を行った物件です。
ファインフレーム工法では片方向の耐震壁を有効に活用することで、両方向ラーメン構造の計画に比べて、耐震性を維持しつつ、鉄筋量を抑えることがができる工法です。本物件では意匠設計と相談の上、耐震壁を積極的に活用して設計を進めました。また、基礎の設計においても様々な可能性を考慮し、設計を行いました。
一般的に基礎工法は、建設地の状況を含めた建物の性状にあったものを選択できるかどうかで建物コストが大きく変化します。本物件の地盤に関しては追加調査も視野にいれた多方面へのヒアリングを行い、多くの設計方針を検討することで、上部構造だけでなく建物全体としてバランスの取れた設計を行いました。
躯体コストの管理は社内VEレビューとSAKURA SCANを併用しています。SAKURA SCANは創業時からの数千件以上の構造設計資料の躯体数量をデータベース化したシステムです。設計建物の階数や床面積などの数値を入力することで、同様の規模、クライテリアの建物と設計中の建物の躯体数量がどのくらい異なるのかを約20分程で算出することができます。
さくら構造では客観的かつ数値的な判断を行う「SAKURA SCAN」と構造的に重視しないといけないポイント、物件毎の特徴に応じた判断を「社内VEレビュー」で行います。このように異なる特性を持つSAKURA SCANと社内VEレビューを併用することで限られた時間の中で、法令遵守はもちろんのこと、安全性・施工性と経済性を兼ね備えた構造躯体最適化設計を実現しています。
標準鉄筋量80kg/㎡ ファインフレーム工法
需要の高い中高層RC造において「建物形状」「層数」といった一定条件を満たすことで標準鉄筋量80kg/㎡のRC構造躯体を実現する、さくら構造独自のゼロコスト高耐震・高耐久工法。
【 特徴 】
【 仕様 】
ファインフレーム80 |
一般的なRCラーメン造 |
|
耐久性 | ◎ | 〇 |
耐震性 | 〇 | △ |
躯体費 | ◎ | △ |
施工性 | △ | △ |
プラン自由度 | 〇 | ◎ |
こんなお悩みありませんか?
上記のような設計事務所様・建設会社様の課題に対し、
構造事務所としてできる営業協力も行っております。
さくら構造(株)は、
構造技術者在籍数日本国内TOP3を誇り、
超高層、免制震技術を保有する全国対応可能な
数少ない構造設計事務所である。
構造実績はすでに5000案件を超え、
近年「耐震性」と「経済性」を両立させた
構造躯体最適化SVシステム工法を続々と開発し、
ゼロコスト高耐震建築の普及に取り組んでいる。