前回は、10階建ての建物に生じる地震のパワーが、おおよそ人一人が1日をかけて消費するカロリーに等しいけれど、地震は0.25秒でその消費カロリー:2500kcalを消費していくことについて書きました。やたら、数字が出てきて嫌気がさした方もおられるでしょうが、ご容赦下さい。
今回は、その消費カロリー:2500kcalを私たちが行う運動で解決しようとした場合どのくらいの時間行うのか?ということを書きます。
まず、1時間当りの運動で消費するカロリーをここに示します。
※出典「摂取カロリー・消費カロリー大辞典」WEBページよりこれらの運動をどのくらい続ければ、地震の2500kcalに到達するかというのを計算してみました。
上の表を単純に2500/(各運動の消費カロリー)で時間を出しただけですが・・
・サイクリングを7~13時間? 私の事務所(名古屋市熱田区)から東へは静岡県浜松~静岡市辺りで、西なら滋賀県近江八幡市~京都府京都市付近まで。
・腹筋を3時間~を連続・・?現実なら筋肉つってますよね~というか無理です。
・水泳を1.5時間~泳ぎっぱなし? 私なら泳ぐ前に沈んでしまいそうです・・。
と、単純に割り算で出した数字なので額面通りに受け容れずにしてください。
これらの運動で費やすエネルギーをたった0.25秒で到達する地震のパワーにあらためて驚きました。それを相手に仕事している我々構造技術者ですが、おざなりにせず真摯な姿勢で地震と向き合いたいものです。
名古屋設計室長 古宮 亮
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さくら構造(株)は、
構造技術者在籍数日本国内TOP3を誇り、
超高層、免制震技術を保有する全国対応可能な
数少ない構造設計事務所である。
構造実績はすでに5000案件を超え、
近年「耐震性」と「経済性」を両立させた
構造躯体最適化SVシステム工法を続々と開発し、
ゼロコスト高耐震建築の普及に取り組んでいる。