実大実験棟KANTINE

物件概要

物件名 実大実験棟KANTINE
用途 商業施設・事務所ビル
受注内容 建築構造設計
都道府県 北海道
構造種別 WRC
階数 4
施工床面積 497㎡

本物件の特徴―スマートウォール工法・スペースウォール工法―

  • 全階壁厚150mm壁厚さ、配筋、骨材のひび割れに対する影響を調査するために建設したさくら構造の実大実験棟。ファサードはスペースウォール工法の特徴であるRC壁を減らす計画とし、一見ラーメン構造に見えるような開放的なデザインとしています。

    また、3階部分のリフェクトリ―ルームはスキップフロアを併用し、平面も高さもゆとりのある広々とした大空間を実現しました。一般的にプランの制約が多いと言われる壁式構造でありながらも、スマートウォール工法とスペースウォール工法の特徴を生かした構造計画をすることで躯体費削減と自由なプランニングの両方を実現しています。

材料に関する配慮―石灰石骨材の使用―

  • 建設地である札幌市の生コンクリート工場にひび割れ対策のヒアリングを行いました。骨材単価が1000円/ 高くはなりますが、乾燥収縮量600μの石灰石骨材をを採用することで2018年11月の上棟から現在まで構造的に深刻な悪影響を与えるひび割れは発生していません。今後も経過観察を行い、設計にフィードバックを行っていきます。

本物件に関する技術資料

  • 壁式8階建て ハイウォール工法

    さくら構造では独自の研究を重ね、8階建てまでの壁式鉄筋コンクリート造を設計することが可能。日本初となるWRC8階建ての確認済証を取得。高い耐震性とRCラーメン造と比較し、1.7倍程度の保有耐力を有しながら、躯体工事費も16.7%削減の実績がある。

    ハイウォール 一般的なRC造 RC造(免震)
    耐久性
    耐震性
    コスト ×
    施工性
    プラン
    自由度
    居住性
    振動,遮音
  • 薄肉シングル配筋 スマートウォール工法

    阪神・淡路大震災クラスの震度7の地震に耐える、高耐震・高耐久でありながらローコストの壁式鉄筋コンクリート造。

    【 特徴 】

    • ・耐久性の大幅な向上を可能とする構造躯体
    • ・ひび割れ抵抗性能向上仕様としたコンクリートの採用
    • ・ローコストを実現する「壁式×シングル配筋」の構造
    • ・施工性の向上による施工不良発生率の低下と工期短縮
    • ・過去の震災で実証済みの「高耐震壁式鉄筋コンクリート造」
    スマートウォール 一般的なWRC造 一般的なRCラーメン造
    耐久性
    耐震性
    躯体費
    施工性
    プランの
    自由度
  • 大空間壁式構造 スペースウォール工法

    壁式鉄筋コンクリートのデメリットである間取りの自由度の低さ。RC壁を極限まで減らすことで、間取りの自由度を向上させ、大空間も可能とする高耐震・高耐久・ローコスト壁式鉄筋コンクリート造。

    【 特徴 】

    • ・大空間が作れる
    • ・間取りの自由度が向上する
    • ・リノベーションがしやすい
    • ・躯体費最適化
    • ・ひび割れに強い
    スペースウォール 一般的なWRC造 一般的なRCラーメン造
    耐久性
    耐震性
    躯体費
    施工性
    自由度

さくら構造(株)は、
構造技術者在籍数日本国内TOP3を誇り、
超高層、免制震技術を保有する全国対応可能な
数少ない構造設計事務所である。
構造実績はすでに5000案件を超え、
近年「耐震性」と「経済性」を両立させた
構造躯体最適化SVシステム工法を続々と開発し、
ゼロコスト高耐震建築の普及に取り組んでいる。

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