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アンケートに寄せられたお悩み、ご質問に回答します #3




2020年1月17日~1月29日にかけて、弊社代表の田中が講師となり、
北海道、宮城県、東京都、大阪府、福岡県、沖縄県の6拠点で建築構造セミナー
「建築業界経営者のための 躯体工事費削減のポイントと壁式8層建設のメリット」を
開催しました。設計事務所や建設会社、デベロッパー等にお勤めの総勢約130名と大変多くの方にご参加頂きました。
アンケートを実施したところ、お悩みやご質問が寄せられました。そこで、ブログにて回答させていただいています。

「建築構造セミナーを開催しました」
「アンケートに寄せられたお悩み、ご質問に回答します#1」
「アンケートに寄せられたお悩み、ご質問に回答します#2」

本記事も引き続きお悩み、ご質問に回答していきます。

1. 鉄骨造での建築躯体コスト最適化事例を教えて下さい。

鉄骨造、平屋900㎡の倉庫で、鉄骨量2.5トン減、杭本数40%減、躯体工事費150万円削減した事例があります。ラーメン構造をブレース構造に変更し、上部構造だけではなく基礎まで含めた建物全体の設計方針を見直すことで削減することができた物件です。
他にも8階建て500㎡の賃貸マンションで、鉄骨量30%減、杭金額10%減、躯体工事費30%削減した事例もあります。この物件は、仕上げを軽いものしたり、デッキプレートの山上コンクリートを薄くしたり、建物重量を軽くすることで成果を出しています。

2. 型枠のコスト減は単純に壁量が減ったものなのでしょうか?

スマートウォール工法のコスト比較に対してのご質問と想像してお答えします。
コスト比較には基礎梁の削減も含まれています。上部構造は壁厚さによって型枠量は変わりませんので、型枠のコスト減は基礎梁によるものです。

3. 鹿児島でも建築躯体コスト最適化できるでしょうか?

鹿児島で構造躯体最適化設計をしている事例は多くあります。
弊社では、構造躯体最適化設計を行った物件の設計方針や手法を社内で共有しており、その情報から構造躯体最適化設計マニュアルを作成しております。そのため、地域に関わらず全国どこでも成果を出すことが可能です。
構造躯体最適化設計は手間のかかる作業の積み重ねです。作業が増え、通常設計に比べ時間がかかることに技術者が配慮できるよう、お客様の期待以上の成果が出せるよう、ご依頼いただく際は、コストが最優先事項だということをお伝えください。

4. 企画時の業務依頼や相談について教えて下さい。

ご希望通りの建物を建てるためには、なるべく早く、意匠設計が固まる前の段階で構造設計者に相談することをおすすめしています。まずは、お気軽にこちらのフォームからお問い合わせください。 弊社は、お客様専属の営業担当を配置しております。その営業担当から、改めてご連絡させていただきます。その際、安全性、コスト、施工性、納期の優先度を把握し、抱えている問題と課題を見つけ出すために詳細なヒアリングを行います。お急ぎの場合は、お電話でもご相談を承っております。業務の流れの詳細は「さくら構造とのお仕事の進め方」をご参照ください。

5. 現場監理にも来ていただきたいです。

弊社が設計した物件で現場監理のご希望がございましたら、承りますので、お気軽にご相談ください。現場監理のための勉強会を行うことも可能です。

寄せられたお悩み、ご質問はまだありますので、次回ブログでも引き続き回答していきます。是非チェックをお願いします。
小林 玄彦
HARUHIKO KOBAYASHI

さくら構造(株)は、
構造技術者在籍数日本国内TOP3を誇り、
超高層、免制震技術を保有する全国対応可能な
数少ない構造設計事務所である。
構造実績はすでに5000案件を超え、
近年「耐震性」と「経済性」を両立させた
構造躯体最適化SVシステム工法を続々と開発し、
ゼロコスト高耐震建築の普及に取り組んでいる。