耐震診断・耐震補強設計 2005.07.03

悪徳リフォーム


リフォーム風景の画像
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悪徳リフォーム

また業界のイメージが悪くなりましたね・・・
最近「自己責任の時代」と言われるようになりました。
私は、仕事においても自己責任で生きる事(独立)を選択しましたので「自己責任の時代」に生きる事に全く抵抗はなく、逆に歓迎しています。
リフォームで騙される方たちは「この人は信用出来る」と思い契約をしている事でしょう。


でも「自己責任の時代」を意識ている人から見ると、リフォームの中身の確認や見積り額を他社と比較する事なく、高額な契約を結ぶ事自体、あまりにもリスクの高い買い物をしている、と感じると思います。
だから「騙された方が悪いんだ」と言えるほど話は簡単ではないようです。
私は、今から16年程前に20万円以上するスーツ一式を買った事があります。
当時私は未成年ですから、お金もろくに持っていませんでしたので、勿論今なら絶対組まないであろうローンを組んで何年も支払った記憶があります。
どれだけ無駄な金利を払った事か・・・。
とういうより未成年の私が何でそんな高いスーツが必要だったか?自分でもよく判りません(^_^;
ただお店の店員に言われるがまま、その瞬間は「必要だ」と思った記憶があります。
今ならハッキリ言えますが、無駄な買い物でした・・・。
実際にそのスーツを使ったのは購入後何年も後の事です。
その時買う必要はなかったでしょう。
しかも無駄に高い。
それは社会に出て色々な事を学び、人生の経験を積んで始めて見えてくる事だったのだと思います。
ある意味いい勉強でした。
自己責任の時代とは言え、世の中には判断力が低い人たちがいるのです。
それは「騙されやすいと言う性格」だけではなく、「年齢」や「病気」など、自分ではどうやってもコントロール出来ない現実を抱えている人たちもいます。
悪徳リフォームはそんな純粋で人疑う事をしらない(昔の私?)人たちや認知症で判断力が低下している高齢の方などを意図的に狙って食い物にしています。
ホントに悪質です。
もちろん、建築業界は悪い人ばかりではないです。
まじめに仕事をしている人もたくさんいます。
しかし、業界の閉鎖感が、悪い事をやりやすい環境にしてしまっている感じがします。
リフォームの相場もよくわからないですし。
私は、信頼してもらえるよう仕事をして行く事が、収入においても、仕事のやりがいにおいても、自分にとってプラスになると思うのですが。
悪徳リフォーム屋も、もっと長期的に仕事をする事を考えてほしいものです。
私も「悪徳構造屋」・・・
と言われないように気をつけます(^_^;

田中 真一
SHINICHI TANAKA

代表取締役

執筆者の詳細

さくら構造(株)は、
構造技術者在籍数日本国内TOP3を誇り、
超高層、免制震技術を保有する全国対応可能な
数少ない構造設計事務所である。
構造実績はすでに5000案件を超え、
近年「耐震性」と「経済性」を両立させた
構造躯体最適化SVシステム工法を続々と開発し、
ゼロコスト高耐震建築の普及に取り組んでいる。